ロングボードに乗っているサーファーを見るとのんびりと優雅に見えますが、サーフィンは激しく危険なスポーツです。なので海に入る前の準備運動を怠ってはいけませんね。

そこで「準備運動のやり方」を考えていきましょう。

1.よく使う筋肉

サーフィンでよく使う筋肉はどこでしょうか。その筋肉を意識して準備運動をしてください。

肩…パドル筋と呼ばれ、パドリングに欠かせない最も重要な上半身の筋肉のひとつです。

背筋と腹筋…ボードの上でバランスをとるのに重要です。

胸と腕…テイクオフの時に、手のひらでボードを押し立ち上がるのに使います。

足と腰…ライディング中、ロングボードをしっかりと踏み込むためにも必要ですね。

2.各部のストレッチ方法

それぞれの準備運動のやり方を見ていきます。

1.上半身

肩を上下左右に動かしましょう。肩甲骨を意識してください。単純ですが効果的です。

肩の横を伸ばしましょう。伸ばしたい方の腕を胸の前で交差するようにして、反対の腕でその腕を下からクロスして抱えるように引き寄せ肩の横を伸ばします。

脇腹を伸ばしましょう。両手を上に伸ばし頭の上で組み上半身を左右、引っ張り上げるように反らせます。方肘を背中側に曲げ反対の手で引っ張るのも効果的です。

2.下半身

腰を左右にひねりましょう。寝転んでやるとお尻や太もも後ろ側のストレッチにも効果的なのでオススメです。

太ももの前側を伸ばしましょう。伸ばしたい側の足をお尻の辺りで掴み、膝をしっかりと曲げて伸ばします。

ふくらはぎを伸ばしましょう。立った姿勢で伸ばしたい側の足を一歩後ろに下げ、ゆっくりと踵を地面に着け伸ばします。アキレス腱伸ばしですね。

股関節を伸ばしましょう。足を前後に開き、後の足は膝を地面につけるように、前の足は立て膝にします。腰を前に突き出すように伸ばします。

3.その他

首や手首、足首のストレッチも忘れずに行いましょう。

波の大小にかかわらず海の中は危険と隣り合わせなので、準備運動はとても重要です。入念に行ってから海に入ってください。

3.ヨガを取り入れる

ヨガを準備運動に取り入れるサーファーも多く見かけます。

サーフィンに必要な全身の筋力、バランス感覚や柔軟性、また波に対する集中力やライディング中の呼吸コントロールなど、ヨガから学べることがたくさんあるからです。

パドリングでは肩のちからが抜けスムーズな動きができるようになり、体幹が鍛えられ、からだの軸がブレなくなります。

気持ちを落ち着かせ集中力を高めるヨガは、サーフィンの準備運動にぴったりだと思いませんか。

4.サーフィンの後に

ロングボードは一見優雅なスポーツのように見えますが、運動量が多く日常に使わない部分も使うので、サーフィン後のストレッチも大切です。

クールダウンを行えば筋肉の疲労回復が促進され、翌日に疲れを残さなくて良いでしょう。

危険を伴うサーフィンの前後に体をいたわることで、怪我や事故のないようにしてくださいね。