サーフィンを楽しむには、波のコンディションを理解する必要があります。

ビーチがどの方向に開いていて、海底がどのような地形になっているのかでそのポイントの波の形状が決まってきます。

さらにその地形にどのような風が吹くことで、サーフィンに適した波になるのかが決まってきます。

また、潮の上げ下げでも波の立ち方が変化しますので、地形、風、潮汐などをチェックしてポイントの特徴を総合的に判断する知識が必要となるでしょう。

逆に言えば、そのような知識さえ身につけてしまえば、予想される気象条件から波のコンディションを予測することができるようになります。

1.海底の地形と波

海底が砂浜で遠浅の場合は、波の立ち方は緩やかで厚くてトロイ波などと呼びます。

ロングボードに適した波になりますが、砂浜の地形により日々波のブレイクの仕方が変化します。

海底が岩などの場合は、海底の地形が決まっているためいつも決まったブレイクになります。

決まったブレイクをするのは練習するにも、サーフィンを楽しむのにも最適ですが、ワイプアウト(転ぶ)した場合は、怪我につながりますので初心者のうちは砂場を選んでやりましょう。

海底が急に浅くなる場合は、うねりが急に掘れる掘れた波になり、ショートボードに適した波になります。

1.オンショアとオフショア

波と同じ方向に吹く風をオンショアと呼び、波と逆の方向に吹く風をオフショアと呼びます。

オフショアは波を潰してしまい、波の面(フェイス)をグチャグチャにしてしまいますが、オフショアは波のフェイスを綺麗にしてくれますのでサーフィンに適している風になります。

自分がサーフィンをするポイントが東西南北のどちらに向いているのかを事前にチェックすると良いでしょう。

最近は天気予報で地点別の風向まで出してくれますので、オフショアになるポイントを探してサーフィンに行きましょう。

どんなに波が高くなる日でもオンショアのきつい日は、サーフィンするには耐えられなくなってしまいます。

オンショアとオフショアでは、ものすごくコンディションが変わりますので初心者の方が快適にサーフィンをするには風向のチェックは重要です。

風や波などの自然を読む力はサーフィンには大切な能力です。

3. 潮汐変化

海面は、天体の動きと引力によって生じるものです。

地球の自転による満ち引きが日々の満潮、干潮です。

さらに月と地球の距離によって生じる月単位のもので、小潮、中潮、大潮などです。

潮汐とはこのような海洋、沿岸における潮の動きのことを指します。

これらの発生メカニズムについては詳しくは触れませんが、これらによって、1日のうちで潮の上げ下げがあり、月単位でも上げ下げがあると覚えておくとよいと思います。

潮が動く時、つまり満潮に向かっている時は波が高まりやすく、上がりきってしまうと波がっちにくくなります。

ポイントの地形によって異なりますが、潮が動いている時は潮流れも早くなるので、初心者の方は潮汐変化による離岸流にも注意が必要となります。

スマートフォンで潮見表などをチェックして、自分が入るポイント潮汐を確認しておくとサーフィンに役立ちます。

このように自然を読むことをサーフィンに活用することが重要です。