ショーボード、ロングボード(ファンボード)、ガン(セミガン)、トゥインボード。サーフボードは大きく分けて上記4種類になります。(ウィンドサーフィン、ボディボードは除く)
今回は、それぞれのサーフボードの特徴と初心者に向いているサーフボード選びをアドバイスいたします。
1サーフボードの種類と特徴
〇ショートボード 適用波高(ヒザ~オーバーヘッド)
長さ1m50cm~2m前後の一般の人がイメージするサーフボードはコレだと思います。
長ければ長いほど浮力が増すのでパドリングが楽に成り、テイクオフも楽になります。その反面、自身の身長&体重に比例して長くなるとボードコントロールが難しくなり、短くなるとボードコントロールは楽になります。
しかし短すぎても今度は逆に浮力が奪われパドリングがキツクなりボードコントロールもクイック過ぎて難しくなります。
色々な種類のサーフテクニックに対応出来、プロサーファーが試合で使うのは、ショートボードです。(ロングボードプロツアーは除く)
〇ロングボード(ファンボード) 適用波高(ヒザ下~オーバーヘッド)
長さ2m~3m前後、サーフィン文化が一般に浸透し50年代から続くサーフィンのオールドスタイル。
上記にもあるようにロングボードはショートボードに比べ長いので、パドリングが楽でテイクオフも簡単になります。反面、サーフボードが長くボード重量もあるのでコントロールが難しくなります。
ファンボードは、ロングボードとショートボードの中間の長さ(2~2.5m)両方の利点を兼ね備えていますが、ボードコントロールに関しては、ロングボード寄りで、クイックなテクニックには不向きです。
ロングボードはヒザ下の低い波や、まだ割れていない波、等、ショートボードではテイクオフが難しい波でもテイクオフが可能です。
〇ガン(セミガン) 適用波高(オーバーヘッド~トリプルオーバー)
長さ2m~3m前後、ハワイのパイプラインやバリのウルワツ日本の台風スウェル、等オーバーヘッド以上の波でチューブライド、等に使用するサーフボード。
ガンは3m前後の長さで、長さ自体はロングボードと変わらないのですが、ボード形状がロングボードとは異なり、ショートボードをそのまま長くしたようなサーフボードで、ハワイのワイメア、等トリプルオーバーのBIGウェイブライドに使用します。
〇トゥインボード 適用波高(ダブルオーバー~MAX)
長さ2~2.5m前後コチラもBIGウェイブ用でウィンドサーフィンのボードのようにストラップが付いており、通常テイクオフは立ったままジェットスキー等に牽引してもらいパドリングなしで波に乗ります。
人力のパドリングではテイクオフができない、ハワイのジョーズ、タヒチのチュープー、等アウターリーフのBIGウェイブスポットで使用します。
2初心者のサーフボード選び
サーフィン初心者がサーフボードを選ぶ時に念頭に置きたいのは、早くテイクオフが出来るようになり数多くの波に乗る事だと思います。
上記、4種類の中ではロングボードが一番テイクオフは簡単ですが、将来の目標がショートボードで大会に出るとか、ハワイとかバリにガン(セミガン)持参でサーフトリップに行きたいというのであれば、浮力のある少し長めのショートボードか短めのファンボードをお勧めします。
3サーフボードのアウトライン、等で初心者が気おつけたい事項
〇フィンの数 1枚(シングル)~4枚(クワッド)
2枚(ツイン)は動きがクイックになるので、初心者には3枚(トライ)がお勧めです。
〇テール
スワローテールは小波、ピンテールは大波に向いておりますが、両方とも損傷し易く、スカッシュテールやラウンドテールの方が耐久性は高いので初心者にお勧めです。
〇ボトム&デッキ
極端に深いチャンネルが入ったボトム、等は避けノーマルなボードを選びましょう。
〇ロッカー
ボードの反りの事、ロッカーが強すぎるとボードが不安定でパドリングもキツクなります。初心者はロッカーが強すぎないサーフボードを選びましょう。
〇サーフボード素材
ポリエステルボード(従来からあるサーフボード)
モールドボード(エポキシ樹脂を使用・強度が高い)
新素材ボード(カーボン、等・強度が高い、高額)
木製ボード(ポエステルボード以前の主流、現在は希少・高額)
練習用ソフトボード(人に当たっても怪我の可能性が低い)
サーフボード素材は現在も改良が重ねられ、新素材も生れております。専門家の意見を参考に自分のスタイルに合ったサーフボードを選びましょう。