毎年夏になると海に行く機会も増えると同時に事故を耳にする事も多くなります。

海をフィールドにするサーフィンもメインシーズンとなり、海の古来からの住人、危険生物との事故も耳にする事があります。

1.カツオノエボシ

暖かい季節になり、台風など風が強かった後浜辺に打ち上げられている青い風船のような生き物。

死んでいても刺激を与えると毒を含む刺胞を発射して来て大変危険。

カツオノエボシ、通称電気クラゲです。

大きさは約10センチで触手は10~50センチ。

気胞体で遊泳力はほとんどなく、風を動力に移動します。

触手に触れると、毒を含む刺胞を発射します。

電気が走るような激しい痛みから始まり、ミミズ腫れになり一生痕が残る事もあるそうです。

重症の場合、吐き気や頭痛や麻痺や痙攣などが起きます。

二度刺された場合アレルギー反応が起き、最悪死に至るケースもあるようです。

応急処置としては、真水ではなく、海水で洗い流す事だそうです。

2. アカエイ

浅瀬の砂浜に潜んでおり、大きいもので2mにもなります。

踏むとびっくりし、しっぽにある約10センチの猛毒の棘を刺してきます。

ナイフのようなギザギザの返しが付いています。

下手に抜くと傷口が更に広がる恐れがある為、ペンチなどで抜き、素手では抜かないようにしましょう。

症状は、鈍痛から始まり、その後細胞が壊死していく事で起こる刺すような痛みが襲います。

その後数週間痛みが続くようです。

重症の場合、血圧低下と呼吸障害と下痢と発熱とアレルギー反応で最悪死に至る事もあるようです。

毒が細胞を壊死させるので、1年経っても皮膚が再生しきっていないケースもあるようです。

注意すべきはアレルギー反応で、消化酵素系の食べ物を食べると反応したり、再度刺されるとかなり危険のようです。

応急処置としては、全身に毒が周り、内臓を損傷する危険性があるので横になってはいけないようです。

毒はタンパク質毒、60度以上で分解される毒なのでやけどしない程度の熱湯で幹部を浸しながら毒を絞り出します。

また予防対策としては浅瀬でもパドルしたり、ワイプアウト時などで海底に足を極力着けないようにしたり、摺り足で進むなどが挙げられます。

3. アカクラゲ

赤いラインが入った赤褐色のクラゲで触手は20~50センチ。

毒は非常に強く、刺されると赤い斑点が出来、激痛が走ります。

呼吸困難になる事もあるようです。

ビーチにはあまりおらず、湾内にいたりするので、そういったポイントでは注意しましょう。

もし刺された場合、患部を海水で洗い流しましょう。

真水で洗うと浸透圧の影響で更に体内に毒がまわるようです。

4. 鮫

サーフィン業界で最も恐れられる危険生物。

鮫からはサーファーはアシカやアザラシ、ボディボーダーは亀に見えるそうです。

生理中など出血がある時やおしっこをした時、釣り人の撒き餌や突きによる魚の血などの匂いに敏感なので注意が必要です。

また夜行性なので、夕方や夜、明け方も注意が必要。

目が悪いが光る物には反応するので、ジュエリー類などは危険であり、汚い海など視界が悪いと獲物と間違われる可能性もあるようです。

また海底の深くなっている所に大型の鮫がいる率が高いようなので気を付けましょう。

遭遇した場合は慌てない方が無難なようです。

理由は水しぶきなどの振動音が鮫の食欲をそそり、近付く習性があるからです。

鮫は何日もその場に居座る事が多いようなので、目撃されたポイント、過去にシャークアタックがあったポイントは要注意です。

鮫は臆病なので、複数人がいると近付かない傾向があり、一人だと狙われやすいそうです。

万が一噛まれた場合、例え傷口が小さかろうが、鮫の口の中は破傷風菌が多いようなので病院に行きましょう。

また突進や体当たりされると既に狙われているので、鼻先や目、エラを攻撃するのも撃退法の一つと言われています。

5.ヒョウモンダコ

10~15センチの小型の擬態が得意な蛸。

毒はフグと同じテトロドトキシン。

その猛毒は青酸カリの1000倍の強さがあるとまで言われています。

噛まれた場合、重症の場合15分前後で呼吸麻痺、90分以内に死亡するそうです。

万が一噛まれた場合、毒がまわらないよう患部より体に近い所を縛ってすぐ病院に行きましょう。

場合によっては人工呼吸や心臓マッサージが必要な場合もあります。

毒を口で吸うと口から体内に毒がまわるのでやめておきましょう。

岩場や磯のくぼみなどに潜んでいる事もあるので、リーフポイントは特に注意が必要です。

6.ボラ

よくジャンプしている魚がボラですが、目などに当たると失明の恐れもあるので注意しましょう。

サーフィン中、危険生物に遭遇する可能性はそこまで高くはないようですが、万が一に備える事は今後のサーフィンライフを充実したものにする上で欠かせないものではないでしょうか。