サーフィンに限らずスポーツで膝を痛めた経験のある方は可也いらっしゃるかと思います。

サーフィンは立って波に乗っている時よりも、ボードに腹ばいになりパドリングで手を使っている時間のほうが長いので、膝に負担が掛っている事を意識しているサーファーも多くはないかもしれません。

上達の要であるテイクオフ、一瞬で動作のテイクオフ時も実は膝に負担が掛っております。            

1波の種類と大きさによるテイクオフ難易度

 

〇ビーチブレイク

サイズ(膝~ダブル)
波質(ブレイクが比較的早い、サイズが上がるとダンパー気味になる)

ブレイク箇所が複数あり、他のサーファーの邪魔にないならにようにテイクオフの練習が出来ます。

波の割れ方(波質)が地形、風、波の大きさにより変化する為、テイクオフの練習には適しています。波が大きくなりダンパーなるとテイクオフの難易度が上がります。

チューブに成る波はリーフブイレイクと同等にテイクオフが難しくなります。

〇リーフブレイク

サイズ(腰~トリプルオーバー)
波質(クリーンなブレイク、チューブ波)

サイズが小さい時は慣れればテイクオフはビーチブレイクより簡単です。チューブ波のテイクオフの難易度は高くなります。

〇河口(リバーマウス)

サイズ(腰~トリプルオーバー)
波質(波の大きさ、地形により変化、チューブ波)

波が小さい時はビーチブレイクと同等のテイクオフの難易度ですが、サイズが上がるとカレントが強くなりチューブ波はリーフブレイク以上にテイクオフ難易度が上がります。

〇堤防&岬

サイズ(腰~トリプルオーバー)
波質(マシンブレイク、ロンウォール)

サイズが低い時は、ビーチブレイクと同等のテイクオフ難易度。サイズが上がっても適したボードを使用して慣れればテイクオフ難易度は低くなります。

〇アウターリーフ

サイズ(BIGウェーブ)
波質(硬質、巨大なブレイク)

巨大ブレイクは人力(パドリング)ではテイクオフ不可能

2波質に合ったテイクオフと練習法

スープ波では比較的簡単に出来たテイクオフも沖に出て、サイズがある波にテイクオフしようとすると初心者の場合、恐怖心で躊躇してしまう事もあります。

そんな時は『go for it』の精神でトライアル&エラーを繰返しましょう。

クリーンなブレイクの場合、サイズがオーバヘッドを超えるような波でなければ、波に置いていかれないようにパドリングして、ボードが走り出す瞬間に立てばテイクオフが成功する確率は高い筈です。

割れづらいマッシーな波の場合、ショートボードでは全速力でパドリングしてもブレイク箇所に辿りつけず波に置いて行かれる可能性が高くなります。

ショートボートとロングボードでマッシーな波でパドリング競争で波の取り合いになったら先ず勝てません。ショートボーダーがイン側に居るのであれば、波に追い付いてもドロップインになりますのでロングボーダーに波を譲りましょう。

ダンパー&ブレイクの早い波、コレは早いテイクオフを心掛けましょう。

初心者の頃は、パドリリングしていて波に追いついたと思った瞬間、目の前の水がなくなるような感覚でパーリングしてしまう可能性が高いダンパーの波。

自分で無理だと思ってもテイクオフしてしまえば、上手く波をキャッチ出来なくてもスープに乗り上げたりしてパーリングは回避出来る可能性もあります。

心者のテイクオフの練習には一番向いている波だと思いますので、上達の為にもダンパーの波でも積極的に海に入りましょう。

ホレた波&チューブ波、テイクオフが一番難しいと思われる波ですね、

コレは私もテイクオフに苦労しました、オーストラリアに『マシンブレイクのチューブ』と云われるキラというポイントがあって私は其処に約1年間滞在しましたので、最初の頃は、チューブ波の感覚が掴めずパーリングばかりしておりました。

チューブ波もテイクオフの瞬間、目の前の水が無くなり、一瞬空中に浮いた状態になるような感覚で、テイクオフのタミングが無かしく、サーフボードのレールとスケッグを使わなければなりません。

それまでテイクオフの時にレールワークとスケッグを水に引掛けるのを意識した事はなかったのですが。練習で上記の事を意識し始めたらチューブ波に乗れるようになりした。

最後に私が経験した、チューブ波に対応するテイクオフの練習法公開。

大学のジムに通っていた私は腹筋台を見て閃き、腹筋台に逆に腹ばいに成り、チューブ波をイメージして腹筋台の上に立ちあがりテイクオフの練習をしました。

大学のジムのトレーナーに『オー!ユーサーファー?』と笑われましたが、この練習の成果がチューブ波でのテイクオフの成功に繋がったと思います。

テイクオフは一瞬ですので、それまではテイクオフの時に膝を使っている意識はなかったのですが、腹筋台の練習では凄く膝に負担が掛り、サーフィンは膝の動きが大事と改めて納得しました。