サーフィンを始めたけれどテイクオフ出来ずに諦めてしまうサーファーも多いと思います。ロングボードならテイクオフは簡単なはずなのに、どうして上手く出来ないのでしょうか。

今回は最初の難関「テイクオフのやり方」について考えてみましょう。

1.テイクオフの基本

テイクオフの基本をイメージしてみましょう。

1.どこに立てばいいのか

パドリングからテイクオフをして、ロングボードの上に立ち上がった時のポジションについて考えていきましょう。

左右はボードの真ん中辺りで、後ろ足(レギュラーだと右足)はボードに対してほぼ直角、前足(レギュラーだと左足)は45度ほど開いてください。

前後はボードのセンターを股がないようテール寄りにポジションしてください。

ロングボードはフィンの辺りに加重することでターンするので、軸足はそれを意識しながら立つと次の動作に移りやすいです。

動く波にフレキシブルに対応するためにからだのちからを抜きましょう。サスペンションの固いクルマは乗り心地が悪いですよね。

2.上半身と視線

上半身を捻り軽く進行方向に向けてください。

視線は、進む先の波を見るのが基本ですが、最初のうちは顔を上げ足元ばかりに気を取られないように注意してください。視線を落とすとバランスがとりにくくなります。

テイクオフの瞬間は地上での練習とは違い、動く波の上でテールが波に押され、ノーズが下を向いています。意識しないと自然と視線が下がりますので要注意です。

3.手の位置

脇の下あたりに手をつきましょう。

腕立て伏せをイメージして、一番ちからの入れやすい場所に手をついてください。レールを握るとテイクオフの動作が遅くなりバランスを崩す原因になるので、手のひらでボードを押すように意識すればいいでしょう。

2.波の見極め

波をキャッチするテイクオフのポイントはほぼ限られているので、タイミングを合わせその場所にパドリングで移動することが上達の秘訣です。

波がどの場所で、どのタイミングでブレイクするのかを適切に見極めパドリングを開始するのですが、この見極めは綺麗なパドリングをするのと同じくらいの難題です。

でも観察と経験で必ず手に入るものなので諦めないでくださいね。これが出来るようになればテイクオフに苦労したことが嘘のように波をキャッチ出来るようになるでしょう。

タイミングを合わせるためにはパドリング中も波を振り返り確認しましょう。

ロングボードは初速がつきにくいので、ふた呼吸ほど早めにパドリングを開始するのがコツです。

3.まとめ

サーフィンは上達にとても時間のかかるスポーツです。

でも安定したパドリングができ、波がわかるようになればテイクオフはとても簡単です。

波が崩れる前のうねりからテイクオフが出来るようになれば、波の上を飛ぶように走る楽しさが待っています。時間を見つけて少しでも海に通い、たくさんの経験を積んでくださいね。