サーフィン初心者が、テイクオフ時に足が棒立ちになりバランスが取れない状態になり、板を飛ばしワイプアウトするという光景をよく目にします。
上達するには加重も命。
膝は柔らかく曲げ、セクションセクションに合わせた柔軟な重心移動が必要になってきます。
1.重心の重要性
斜面を下りる時は前足を踏込加重、上がる時は前足加重を抜くといった感じがマニューバの基本、アップス&ダウンの重心移動になります。
海面は水面ですが、板はそれなりの堅さもありますので、膝を曲げる事によって衝撃を吸収したりもします。
足はセンターのストリンガー上に置きます。
もし左右どちらかに寄ってしまうと、寄った方向へワイプアウトしてしまうので、ここも重心が絡んできます。
棒立ちにならない様、しゃがむというより板を抑える、加重するといったイメージです。
さてさてなんですが、一度内股になり膝も太股も内側に向けて地面に加重してみて下さい。
次は蟹股で地面に加重してみて下さい。
全然違うのがわかりますか。
足先、膝、ももを内に向け加重すればそのままサーフィンは出来るかというと出来ません。
腰は前、ノーズ側に向ける事もポイントになります。
腰を前にすると、レギュラーフッターの場合の右足はそのままですが、腰を前に向ける事によって左足は斜め前を向くと思います。
そしてしゃがむ、というより地面に加重する。
足は内股で腰を前に向ける、サーフィンの基本姿勢、テイクオフ姿勢の出来上がりです。
この姿勢が出来るか出来ないかで上達のスピードが変わるので重要なポイントになってきます。
サーフィンに限らず、ほとんどのスポーツは蟹股はNGです。
内股になる事によって、芯と軸や重心が定まり、体重とパワーをフル活用する事が可能になってきます。
2.サーフボードの重心
重心、重心と言いましたが、ボードの重心も覚えておきましょう。
ボードの長さなどにより重心は千差万別。
確かめ方としては浅瀬でボードを沈めます。
そして両手だけで抑え込み乗っかります。
足やお腹はボードには触れません。
触れさすのはあくまで手だけです。
ボードが暴れなくなる位置とストリンガーの交差点がボードの重心です。
もっと簡単な方法だと、ボードのレールを片手で持ち、ストリンガーが地面と平行になる手の位置の線とストリンガーの線の交差点が重心です。
テイクオフ時の手を着く位置になり、また波待ち時もここを目安に乗れば安定します。
更にこの重心がテイクオフ時の前足を置く位置になりますので目安にしましょう。
サーフィン中、デッキを見るわけにはいかないので、重心の辺りはワックスなど手触りでわかるようにしておくのもテイクオフ時の手足の位置確認の目印にする一つの方法です。