サーフィンではいい波に乗る事が上達の一番の近道とよく言われ、波予想をして海に出かけ、当てた。外した。

という話をよく耳にします。

この波予想が出来れば当てる確率も上がり、いい波に乗れる機会が多くなり、上達速度も変わっていきます。

1. 低気圧

いい波に共通するのはクリーン、面ツルだという事です。

面ツルになるには、岸から海へ吹く風オフショアが絶対条件となります。

風が吹く事で波が立ち、その立った波をオフショアがまとめる事で面ツルになります。

例えば低気圧や台風は反時計周りで風を吹かせます。

南から北へ低気圧は進みますが、太平洋では南風が吹き、うねりも南うねりになります。

近づくにつれサイズもアップします。

低気圧が抜けた後は北西風が吹きます。

この荒れた海にオフショアが吹く瞬間を狙います。

荒れていた海がみるみるまとまりだし、いい波に変わります。

また低気圧通過直後はサイズも残っているので、波予想をして、当ててアグレッシブなサーフィンをするようにして下さい。

2. 夏の高気圧とオンショア

太平洋高気圧が勢力を強める夏は太平洋側で波があります。

高気圧からも風が吹くのです。

高気圧から低気圧に向かい風が発生します。

また高気圧は時計周りに風を吹き出します。

ですので、太平洋沿岸では南東のうねりが広い範囲で届く事になります。

狙い目は朝、若しくは夕方です。

朝、または夕方は無風の時が多いからです。

昼は岸、陸の温度が上がる事で温められた空気が上昇します。

その上昇した所へ海からの冷たい風が吹き込むので昼間は海から岸へ風が吹くオンショアになります。

オンショアになると波は乱れバラバラ、ガタガタになります。

3. その他の目安

あと波を当てる、読むコツはうねりの向きと海岸線や地形です。

真っ直ぐに入ってくるうねりより、斜めから入って来るうねりが良い時が多いです。

例えば右から入って来るうねりの時はレギュラー、左から入ってくる時はグーフィーといった具合です。

また、山やテトラなどで風をかわしてくれる場合もあるので、風向きも読む必要があります。

潮周りも重要なサーフィンの波予想の一つの目安になります。

例えばサイズがある時は満潮でもブレイクするポイントが、サイズがない時は満潮では波がなく、引いてからブレイクし始めるという場合などもあります。

潮が動く時にサイズアップしたり、逆にサイズダウンしたりする場合もあります。

そのポイントの情報はもちろん、タイドチェックもしっかりしましょう。

あと梅雨時期の台風に関しては注意が必要です。

台風は北緯20度線を超えると太平洋沿岸にうねりを届け出しますが、前線がそのうねりをブロックします。

ですので台風が前線を超えた瞬間に急激にサイズアップする事もあるので前線がどこにあるかなど天気図も参考にするようにしましょう。