波の間をパドリングで動きまわるサーファーの肺活量はどれくらいあるのでしょうか。トレーニングによって肺活量を鍛えることは、サーフィンが上達するための近道になるのでしょうか。

そこで「サーフィンが上達する肺活量を鍛えるトレーニング」について考えてみましょう。

1.肺活量とは

小学校で変な機械に息をいっぱい吹き込んだ記憶はありませんか。

肺活量とは、肺の機能を見る指標のひとつで、最大限に息を吸った状態から全ての息を吐き出した時の、その空気の量のことを言いあらわします。

肺活量の違いは主に身長、性別、年齢、姿勢で決まり、平均を数値で見ると20歳代前半をピークに年々下がりつづけていくそうです。

2.肺活量とアスリート

アスリートの肺活量は総じて大きく、声優や歌手など大きな声を出す職業の人たちも同じように大きいようです。

運動をすると大量のエネルギーを消費するので、たくさんの酸素が必要になりますね。肺活量が大きければ、よりたくさんの酸素を体内に取り入れるのに有利なため、アスリートの肺活量は高いのです。

3.肺活量とトレーニング

肺活量を鍛えるにはどのようなトレーニングが効果的なのでしょうか。

1.水中でのトレーニング

水中で簡単なストレッチ程度の運動を行ってください。

水中での動きはからだが水圧を受けることにより、呼吸が自然と短くそして早くなるので、陸上でのトレーニングと比べ、さらに負荷がかかることになります。からだがじゅうぶんな量の酸素を血液に送り込むのに時間がかかり、それだけ肺に負担をかけることができるのです。

2.心肺系トレーニング

激しいエクササイズは効果的です。

からだを限界まで追い込むようなハードなトレーニングを少なくとも30分間行うことによって、肺に負担をかけ肺活量の増大に役立ちます。

水泳、ランニング 、エアロビクス、サイクリングなどがお勧めです。

4.肺活量とサーフィン

以上を踏まえるとサーファーは肺活量が大きく、またサーフィンは肺活量のトレーニングにも有効だということがわかりました。

ワイプアウトして波に飲み込まれてしまった時、海中でしばらく揉みくちゃにされた経験はありますか。息ができない時間が長いと少なからず恐怖を感じるものです。

そのような万が一の時のためにも、肺活量を鍛えるトレーニングをしていても損はないでしょう。

5.まとめ

肺活量を鍛えるにはペットボトルを吸って潰すというようなことがよく言われます。限界まで息を吸い、息を吐くことが重要なようですね。

また常に姿勢をよくすることも大事です。前かがみになる猫背は、胸部を圧迫し呼吸筋が弱くなるので、姿勢を正すことが肺活量を増大させる簡単で効果的な方法なのです。

ブレないからだの軸を維持するためにも、姿勢が良い方がサーフィンの上達につながります。サーフィンはどんなトレーニングにも劣らない、肺活量を鍛えるトレーニングなんですね。