波のブレイクする方向とは逆向きにテイクオフしてターンするのがフェイドターンです。      

現代のトリッキーなサーフテクニックの上達にフェイドターンは必要不可欠です。

そんなフェイドターン、使い方によっては両刃の剣になるかもしれません。

1ハワイの思い出

 
私のハワイ初滞在は、6月で夏のサウスショアの季節です。アラモアナに滞在しましたので、よく入ったポイントはテニスコート前です。

ここはビーチですが、波のブレイクポイントは波打ち際から離れた所にあり、リーフブレイクのポイントです。

風とうねりの状態にもよりますが、頭前後のサイズまでは厚めのマッシーな波なのですが、今思い出してみると不思議とショートボードでも早くテイクオフが出来た記憶があります。

此処でフェイドターンの話なのですが、此処の波、アウトから乗って来てくると途中で、波のフェイスの幅が可也広がり、ローカルが頻繁に、普通のドロップイン(前乗り)ではなく、後ろからドロップイン
してくるではありませんか!

日本では前乗りの経験は腐る程ありましたが、後乗り経験は無かったので戸惑いました。

そこで私は波のブレイクとは反対方向にてテイクオフしてローカルをけん制してから、ターンをして波に乗って行く事を繰返しました。

当時は、フェイドターンという名称は知られていませんでしたので、私は知らずにフェイドターンを繰り返していた訳です。

2フェイドターンのやり方とコツ

 
上記にありますように、斜面がなだらかな厚めの波でフェイドターンの練習をはじめれば、普通にテイクオフとターンが出来るサーファーの方なら直ぐにマスター出来ると思います。

マッシーな波なら普通にテイクオフしてトターンすればフェイドターンになります。しかし、普通にホレた波とかでは難易度が可也上がる筈です。

今のプロサーファーとかはフェイドターンを回転系のテクニックに結びつけていますので、この名称の知名度が一般的になったと思います。

初心者の方は、早くプロサーファーの様な、回転系のテクニックをマスターしたいと思い、フェイドターンの練習を始めたいと思わるかもしれませんが。

完全にテイクオフとボトム&トップターンをマスターした後でなければ、上達には逆効果だと思われます。

3サーフマナーとフェイドターン

 
上記のハワイでの体験でドロップインへのけん制でフェイドターンを使ったのですが、これレはリーフブレイクで波のブレイク方向が決定済みだから行ったのです。

これが日本のビーチブレイクで未だブレイク方向が定かでもないのに、イン側のサーファーが
アウト側のサーファーをけん制する為に、フェイドターンを使うのは明らかなマナー違反です。

私が若い頃は、通常のサンデーサーフの時に、プロサーファーが大声を出してけん制して、フェイドターンやドロップインを繰返すのを何度か目撃しました。

通常のファンサーフではブレイク方向アウト側のサーファーに波の優先権があります。

ドロップイン(前乗り)はNGです、ローカルとのトラブルに発展する可能性もあります。
フェイドターンの練習もサーフマナーを守って行いましょう。