がむしゃらパドルで早くなるとお考えの方は、パドル力はイコールパワーと思われている方がほとんだと思います。

もちろんパドルに力は必要ですが、ボディビルダーや体操選手のような筋肉質なパワーは必要ないかと思います。

ここでは、パドル力を鍛える筋トレを考えながらこれまで簡単に説明させていただいたコツやトレーニングを振り返っていきたいと思います。

1.パドリングは腕力とは違う

腕力があればサーフィンのパドリング力もつくと勘違いされている方もいらっしゃいますが、腕力はパドリングには関係ないので、腕力をあげても上達することはないでしょう。

推進力を得るために腕を回してパドルをしますがサーフィンのパドリングにはボディビルダーのような腕力は必要ありません。

夏になると様々な方々がサーフボードをもって海に来ますが、ムキムキの体の男性がバシャバシャとパドルしている横を華奢な女性がスムーズに通りすぎて行く様を見かけることがあります。

サーフィンのパドリングで重要なのは腕力ではないのです。

スムーズなパドリングはサーフボードとの一体感と安定した重心で、どれだけ摩擦力を軽減することができるかです。

そして安定した重心を得るためには、自分の体重とサーフボードの浮力を理解し、サーフボードのどの位置に重心をもっていけばいいのかを知っておくことが上達する上で大切になってきます。

2.懸垂の腕力

懸垂などによって腕力を鍛えることは決して無駄ではありませんが、それだけではサーフィンのパドリングは早くならないでしょう。

もちろん、懸垂や腕立て伏せなどで基礎的な腕力を上げることでパドリング時の推進力を上げることはできますが、その推進力とともに、バランスの取り方を体で覚えることが重要です。

トレーニングのところなどで記載しましたが、腹筋、背筋、そして体幹を鍛えて、ストレッチで柔らかい体を作りましょう。

柔らかい体と体幹力は、サーフボードでバランスをとるのにものすごく役立ちます。

そして、持久力をつけることで海の中での急変にも対処できるようになります。

懸垂など特別なトレーニングはしなくても、毎日お風呂上がりにストレッチする習慣をつけて、腹筋、背筋、体幹を鍛えるトレーニングを毎日少しずつするだけでも半年後にはものすごい効果がでてきますので、だまされたと思ってやってみても無駄はありません。

サーフィン初心者のうちは、自分のパドリングの何がいけないのかわからないことが多いかと思いますが、一番はバランスになりますので、サーフボードの特徴をよく理解して、サーフボードの上でバランスのとれる体を作り上げましょう。