波のサイズが大きい時ドルフィンスルーが出来なければアウトに出れません。

アウトに出れなければ波に乗れません。波に乗れなければサーフィンになりません。

そのため、ドルフィンスルーはサーフィン上達のコツです。

1ドルフィンは波に乗る

 
ドルフィン(イルカ)は波乗りが好きです。私はオーストラリアに留学している時に、ディランバーで何度もドルフィンとサーフィンをしました。

ドルフィンスルーを英語圏のサーファーはダックダイブと言います。

普段海中に居るドルフィンにはドルフィンスルーは必要ありません。普段水面に居るアヒルの必死に水中に潜る姿はユーモラスで、ダックダイブの方が的をえて居るかもしれません。

しかし、サーファーがドルフィンスルーをする水中映像をみると、ドルフィンのようにしなやかで優雅です。

アヒルのように水中でもがくか、ドルフィンのように優雅に海中を進むかは、貴方のドルフィンスルーの練習に掛っております。

2ドルフィンスルーを完全にマスターしよう

 
私は初心者の頃、ドルフィンスルーを完全にマスターせず、自己流にアレンジしたドルフィンスルーを使用していましたので、大きなスープ波に対応出来ず、サーフィンを始めてから
数年後にドルフィンスルーをマスターし直すという大失態を犯しました。

サーフィンに限らず殆どのスポーツがドッグイヤー宜しく、スタートして1,2年で飛躍的に成長(上達)します。

サーフィンの場合、この1、2年間にいかに早く完全にドルフィンスルーをマスターして、
いかに多くの本数の波に乗るかが上達のコツです。

3 ドルフィンスルーの練習法

 
自宅でのドルフィスルーの練習
サーフボードのフィンを外してクッションか蒲団の上にボードを置きます。ボード自分のパドリングポジションに腹這いになります。

パドリングの動作をして、海の中でアウトに出るイメージをして下さい。

『前方から大きなうねりが来ました』貴方はうねりを乗越えようと猛スピードでパドリングします。

うねりは貴方の予想より遙かに早くブレイクしてしまいました。大きなスープ波が貴方にせまります。貴方はドルフィンスルーを決めなければなりません。

ボードの肩のあたりのレールを持ち、胸に上半身の体重を掛け腕を伸ばします。ノーズが沈みました。

片足のつま先に体重を掛けます、腰をテール寄りにのよせて、もう片方の足を上に伸ばすと
テールが沈みます。

腕に体重を乗せ、つま先を付いている方の足に大体重をのせ膝を落とします。海中に潜りました。

腕を引寄せ、つま先を外し、お腹をボードに載せます。海面に出ました。

パドリングを含め、上記5動作を繰返し下さい。海の中とは違い浮力がないので、体重が掛りハードトレーングになる筈です。

3海でドルフィンスルーの実践

 
上記の自宅での練習法を海の中で実践して下さい。

ドルフィンスルーを完全にマスターするまでは、スープ波に押し戻され、中々アウトに出られずに諦めてしまいサーフィン自体を止めてしまう初心者の方もいます。

此処が第一難関です諦めず何度もドルフィンスルーを繰返して下さい。

ドルフィンスルーの練習はうねりが無くても出来ます。

普通にドルフィンスルーをするつもりで、ボードを一緒に海中に沈んで下さい。

この時に貴方の限界の力で、なるべく深く沈みましょう。

浮上がる時にバランスが崩れるようではドルフィンスルーはまだ完全にマスター
できていない筈です。