サーフィンは自然を相手にしたスポーツです。
もちろん全く同じ波というものは存在しません。
サーフィンはそんな様々な形やスピード、サイズの違う波と一体になり自然のエネルギーをモロに体で感じながら行うものです。
穏やかでゆったりとした波の時もあれば、一度低気圧や台風などのグランドスウェルがヒットすると先ほどまで穏やかだった波はサーファーに牙を剥いてくることもあります。
サーフィンはそんな波とも一体となりメイクすることでその達成感やサーフィンでしか味わうことのできない感覚を得ることができます。
そこで今回はその波の中でもテイクオフからライディングを成功させた時に最も達成感や最高のフィーリングを受けることのできる掘れた波でのテイクオフを解説していきたいと思います。
1.掘れた波
その中でもテイクオフが難しいとされる掘れた波。
掘れた波というのはフェイスに厚みがなく時にライディングの中でも最高難易度を誇るチューブを形成することのある波の形をいいます。
この掘れた波を形成する時は波のスピードも通常よりは早くその波でのテイクオフは難易度がかなり高くなります。
2.テイクオフ
その掘れた波でのテイクオフを成功させるにはまずテイクオフの動作を完璧にマスターしている必要があります。
それに加えて波を見る洞察力や瞬発力、危険を回避する技術など様々なスキルやテクニックを持ち合わせている必要があります。
テイクオフの動作の基本は同じですが波のトップからブレイクする時に一気にチューブを形成しながらブレイクしてくるので少しでもテイクオフの動作が遅れるとそのカール部分に巻かれてしまいます。
さらに、掘れた波を形成する地形はボトムがリーフになっているポイントや水深が深いところから一気に浅くなった地形でブレイクします。
これはテイクオフに失敗してワイプアウトした場合に波に巻かれボトムのシャローなリーフにサーフボードごと叩きつけられることを意味します。
これは怪我の可能性が高くなりますし、最悪死に直結する危険なテイクオフということもしっかりと頭に入れておきましょう。
サーフィン初心者はこの掘れた波を形成しているコンディションの時は海に入らずにエキスパートサーファーのライディングをビーチで見学するようにしましょう。
こういった波の時に入っているサーファーを見ているだけでもイメージトレーニングはできますし、経験を積んで次は自分があの波をメイクするんだという気持ちを高めておくこともサーフィンへのモチベーションを上げるために必要不可欠なことです。
3.最後に
この掘れた波でのテイクオフを成功させるためには経験がモノを言います。
サーフィン初中級者の方は、いつかはこの掘れた波に挑む日がくると思います。
トレーニングをする上で多少の怪我や巻かれることはあると思います。
しかし、そこで大きな怪我や命を落とさないようにするためにも日々のサーフィンでしっかりとテイクオフやライディングの基本をトレーニングしまずは通常のサイズの波で確実にテイクオフ、ライディングができるようにしていきましょう。
