初心者にとってサーフィンとスノーボードはまるで同じスポーツのように感じていらっしゃる方がほとんどでしょう。
しかしながらサーフィンとスノーボードは全くことなります。
雪の上と、波を滑るのは全く違うのです。
とはいえ共通点もあるので、スノーボードをやることによって養われる力もあります。
ここではサーフィンとスノーボードの共通点や違いを説明し、サーフィンの練習に活かしていただきたいと思います。
1.サーフィンとスノーボードの共通点
滑る。
というこの点については、同じですが、そのステージが異なります。
サーフィンは常に変化し、動きのある波の面を滑り、ボトムに降りてスピードをつけ波のフェイスからリップまで駆け上ります。
スノーボードは雪の上を滑り、その斜面に変化はありますが、動きはありません。
基本的に斜面を利用していくスポーツです。
さらに大きな違いは、サーフィンは足を固定しませんが、スノーボードは足を固定させて滑っていいきます。
この足の固定とスタンスに大きな違いがあり、サーフィンのターンとスノーボードのターンは異なってきます。
こういう観点から見るとスケードボードのほうがサーフィンのターンを練習するには適していると思われます。
2.バランス力や柔らかい足腰を養う
斜面を滑る点は共通していますので、その上で必要となるバランス力や柔らかい足腰を養うのはスノーボードもスケードボードもサーフィンの上達のための練習になるでしょう。
斜面を走る感覚を磨くにも、スノーボードはいい練習になります。
しかしながら、気をつけなければならないのは、冬の間はスノーボードだけしかやらなくなるといつしか足の固定とそのスタンスに慣れてしまい、サーフィンの時のスタンスができずにターンが少しぎこちなくなるおそれがあります。
特にサーフィンのロングボードはクラシカルなライディングをするので、ロングボードをこれから覚える方にとってスノーボードのスピーディーな動きは、サーフィンの上達にはほぼ役に立たないと考えていいように思います。
冬の間もたまには海に入りましょう。
フルスーツで動きにくいですが、冬の間に鍛えた体はたくましくなるので、フルスーツからシーガルになったとたんに自分のパドル力の向上に驚くものです。
そして、冬は人も少ないので思う存分練習ができます。
上達ということで考えると、冬場に海に通ったと人とそうでない人の差はものすごく歴然としてきます。
スケートボードもスノーボードも違いを理解して楽しめばサーフィンの練習になりますが、やはり海に頻繁に行き、数多くの波にチャレンジした方が一番上達するのは間違いありません。
冬の海は寒くて厳しいですが、その中にもほっとする瞬間や冬の匂いのする風や海の雰囲気を味わうことができます。
海の四季の顔を知ってこそサーファーでしょう。