週末にしか海に行くことができないサーファーに、何か効果的な練習方法はあるのでしょうか。プールでの水泳はサーフィンのトレーニングに適しているのでしょうか。

今回は「サーフィンのトレーニングに水泳は効果的?」について考えてみましょう。

1.パドリングの重要性

サーフィンはパドリングができなければ始まりません。

パドリングが進まないと沖に出ることもできないし、波を捕まえることもできません。ピークを見つけ素早く移動するためには、効率の良いスムーズなパドリングが必要になります。

また、サーフィンをしている時間の中で一番使う筋肉はパド筋ではないでしょうか。パドリングを鍛えることはサーフィン上達への、最重要なプロセスのひとつだと考えます。

2.水泳とパドリング

パドリングでは瞬発力とともに持久力も大切にですね。

ピークを追いかけ動きまわり、ゲティングアウトを繰り返すためには、長時間パドリングを繰り返さなければなりません。サーフィンを始めたばかりの頃は、この動きを数回おこなうだけで肩パンパンに張り、すぐに腕が上がらなくなり音を上げてしまします。

では水泳の経験者はどうでしょう。

水泳の経験者である初心者は、慣れないサーフボードの上では、やはりぎこちなく見えますが難なく長時間のパドリングをこなしています。

これは水泳で使う筋肉とパドリングで使う筋肉が、非常によく似てるからではないでしょうか。

3.水泳とトレーニング

水泳でどのようなトレーニングを取り入れるのが良いのでしょうか。

一番効果があるスタイルはもちろんクロールです。ビート板を足に挟み、腕だけでクロールするのはとてもいいトレーニングになるでしょう。

手で水を効率良くキャッチすることを意識して練習してください。ちから任せにストロークしてもスピードは出ずに疲れるばかりです。水をつかむ感覚はパドリングもクロールも同じものです。

パドリングとクロールの違いについても確認しながら練習してください。クロールはからだをローリングさせながらストロークしますね。息継ぎの時も左右に顔を上げ行います。

それに対してサーフィンは、肩を揺らさないように意識してパドリングします。顔も前を向いてる方がバランスを取りやすく、胸は反った状態で、足を動かしリズムをとるサーファーも見かけます。

このふたつの違いが、サーフィンのトレーニングに水泳は向いているのか、という疑問につながるのだと思います。

4.まとめ

サーフィンのトレーニングに水泳は効果的だと言えます。

ただそれは肩の体力、パドリングの持久力をつけることに適しているということであり、水泳をすれば即パドリングが上手くなりサーフィンが上達するということではありません。

パドリングの持久力が上がれば、波を追いかける時間が増え、波にのる本数も増えることによって結果的にサーフィンが上達するということです。

時間があれば海に行きサーフィンを楽しみましょう。でも時間のあまりない時にする水泳は、サーフィンのトレーニングにとても効果的なものでしょう。