海の上で不安定なサーフボードを操り、波の上を進むのがサーフィンです。サーフィンには集中力と柔軟性、筋力が必要で、ヨガをトレーニングに取り入れているトッププロも多くいると聞きます。

そこで「サーフィンのトレーニングにヨガは効果的?」について考えてみましょう。

1.ヨガ

ヨガの歴史は古く一説には、紀元前4000年~3000年頃のインダス文明期の発生と言われ、日本には奈良時代に仏教の修行法にも取り入れられたとあります。

ヨガでは呼吸法と正姿勢がもっとも重要な要素とされ、このふたつの動作に重点を置きアサナ(ポーズ)を行います。

ヨガはサンスクリット語で繋がりを意味し調和、統一、バランスを表しています。これは心とからだ、呼吸などあらゆるものと関連し、それらを自分でコントロールし修正できるものなのです。

アサナ(ポーズ)では体の歪みが矯正され柔軟性や体力が向上し、呼吸や瞑想を組み合わせることによって集中力が高まり、穏やかな安定した精神状態を作り出すことができます。また姿勢が良くなり体幹が鍛えられます。

2.サーフィンとヨガ

ふたつと同じ波はないからこそ、その一本に集中することはサーフィンにとってとても大切なことです。

サーフィンに必要な全身の筋力、バランス感覚や柔軟性、また波に対する集中力やライディング中の呼吸コントロールなど、ヨガから学べることがたくさんあります。

ヨガではアサナを繰り返しながらからだのエネルギーを感じ、サーフィンは海の上で波のエネルギーとパワーを感じています。

この、からだと波のエネルギーを全身に感じるからこそサーフィンは、心の底から爽快な気分になれるのだと思います。海から上がったサーファーの笑顔はとても素敵ですよね。

ちからが入り過ぎて呼吸を止めてパドリングをしてしまってたことはありませんか。ヨガはアサナの間に呼吸を続けます。初心者には、ポーズを取れなくてもずっと呼吸を続けるように、呼吸が一番重要だと教えられます。

呼吸をすることで心の乱れを整え、感情をコントロールすることにつながるのです。サーフィンではリラックスし周りの状況を見極め、波を感じ集中することが上達への近道です。

3.まとめ

ヨガをトレーニングに取り入れることのよって、明らかにサーフィンが変わります。

パドリングでは肩のちからが抜けスムーズな動きができるようになり、体幹が鍛えられ、からだの軸がブレなくなります。

波のエネルギーを感じ、パワー感じることによって波を見極めるちからが付き、焦りや迷い、恐怖心が軽減されるでしょう。

筋力が上がることで、ライディングに力強さが出て技にもキレが増すはずです。

世界中のトップサーファーがヨガをトレーニングに取り入れていることを見てもわかるとおり、ヨガはサーフィンにとって最高のトレーニング方法の一つです。

サーフィンとヨガを通してすべての自然に、ずべての人に感謝し、敬い尊ぶ気持ちに気づくはずです。