サーフィンの永遠のテーマと言っても過言ではないパドリングの鍛え方。

クロールが効果的、否、といった議論がよくされる事と思います。

ただ一つ一貫性がある事は、実戦で鍛える事が上達への最短ルートという事です。

1.実戦で鍛える

とにかくゲットアウトする事。

少々荒れていたり、カレントがきつそうな時も敢えて入りラインナップを目指したす事。

ポジションキープをしたり、少しでもパドルの回数を増やす事がパドリング強化に繋がります。

カレントが日本のものとは比べ物にならない海外のローカルサーファーの肩周りは筋骨隆々でパドル力が違います。

そう、実戦が一番なんですね。

ですが、毎日実戦したくても出来ないのが日本の波をフィールドにするジャパニーズサーファー。

ですがですが、鍛えるポイントさえわかれば海以外でも鍛える方法はあります。

2.陸上で鍛える

パドリング時に使っている筋肉は腕を前に出す、漕ぐ、胸を反る筋肉です。

腕をノーズ側いっぱい前に出す時は、肩の前方の筋肉である三角筋や背中側の首の根本から背骨に沿ってある僧帽筋を使っています。

伸ばした腕をストロークする時は肩の後方側の三角筋や二の腕の裏、力瘤の背中側の筋肉である上腕三頭筋や背中の肩甲骨の脇側の表層筋肉群より内部にある深層筋肉群を使っています。

深層筋肉群は所謂インナーマッスルの大円筋や小円筋、棘上筋や棘下筋を使っており、パドルのエンジンである背中の肩周り強化は特に欠かせないようです。

陸上で出来るパドリングの腕を前に出す時の筋肉トレーニングとしては、三角筋や僧帽筋、上腕三頭筋を鍛えるダンベルショルダープレスがあります。

胸を張りダンベルを両手で肩の位置で持ち天井に上げ、下げを繰り返すトレーニングです。

手をストロークする時の筋トレは、三角筋や上腕三頭筋と大円筋や小円筋、棘上筋や棘下筋などを鍛えるローイングやプルオーバーやチニングなどがあります。

ローイングはバーベルまたはダンベルを持ち、立った状態で腰を張りながらくの字の体勢になり、脇を閉めながら背中の肩甲骨周辺の筋肉で引っ張り上げたり下げたりを意識して行うトレーニング。

プルオーバーは背もたれのないベンチに仰向けに寝転がり、万歳の体勢で両手にダンベルを持ち、天井に腕を伸ばしながら上げたり下げたりを繰り返すトレーニング。

チニングは懸垂です。

サーフィンのパドリングのエンジンとなるインナーマッスルである大円筋や小円筋、棘上筋や棘下筋に関しては、パドリングと水泳しか鍛え方がないという声もあります。

確実に鍛えたいのであれば、やはり実戦、水を漕ぐのが一番のようです。

胸を反る事で肩の可動域が広くなり、背中の肩周りで漕ぐ力強いパドリングが可能になります。

その胸の反る時に使っている筋肉がインナーマッスルである脊柱起立筋とお尻の筋肉、大臀筋です。

海老反りの体勢をそのままキープするプローンボディアーチというトレーニングや背筋が効果的です。

背筋だけ鍛えるとバランスが崩れサーファー病である腰痛になりやすくなるので腹筋も同時に鍛えましょう。

サーフィンでの力強いパドリングを可能にする鍛え方として、手首を鍛えるという事も挙げられます。

ボートのオールで例えると、例えばオールの先の大きく平たい部分であるブレードが柔らかければ軽いが進みにくく、逆にしっかりしていれば重い分推進力は増します。

手首が強い事もパドル力に繋がるようです。ダンベルを持ち手の平側にクイクイしましょう。

全てのトレーニングに言える事ですが、可動域を意識し、幅は大きくトレーニングしましょう。

そうする事で最大限大きく、爆発的なパドル、上達が可能になってくるでしょう。