テイクオフの動作はサーフィンをする上で最も重要なテクニックの一つです。
この動作をマスターすることにより、サーフィンでしか味わうことのできない世界が目の前に飛び込んできます。
今回はこのテイクオフの動作の時に必要な後ろ足の位置や後ろ足への加重について詳しく解説していこうと思います。
1.テイクオフ時の加重
まずテイクオフを成功させるために重要なポイントが一つあります。
それは加重です。
テイクオフをした後にこの加重を加えることによりサーフボードはさらに大きな推進力を得て前に進もうとします。
テイクオフをした後に最も重要なことは前方加重、いわゆる前足加重です。
これは前に進もうとしているのですから当然なのですが加えて後ろ足への加重も重要になってきます。
なぜかというと、100パーセント前足加重にしてしまうとバランスを崩す可能性が非常に高くなります。
加えてサーフボードのノーズが波に刺さりパーリングを引き起こす最大の原因になるのです。
そこで、前足加重をしつつ後ろ足への加重を加えることにより、よりスムーズで安定したテイクオフを可能にするのです。
まず数値で解説していくとテイクオフ直後は前足70パーセント、後ろ足30パーセントくらいの割合で加重します。
これにより前後のバランスがしっかり取れて安定したテイクオフを成功させるきっかけになります。
そしてテイクオフを成功させボトムに降りきった後はターンが必要になります。
ここで前足に加重をかけ続けると推進力が強すぎてテイクオフからのターンに入る動作が遅くなり失敗の原因になってしまいます。
そこでテイクオフしてボトムに降りた後は前足50パーセント、後ろ足50パーセントで加重しターンのきっかけを作り出すのです。
2.テイクオフの失敗
これはサーフィン初心者にありがちなのですがテイクオフの恐怖心から前足加重できずに、後ろ足に力が入りすぎてしまい、後ろ足加重になってしまうことがよくあります。
これではサーフボードにブレーキがかかり、波に置いていかれる原因になってしまいます。
テイクオフ時の後ろ足加重は先ほど上記で紹介させていただいた通り30パーセントくらいで十分なのでなるべく前足加重を意識したテイクオフをするようにしましょう。
サイズの大きい波でのテイクオフはどうしても恐怖心が勝ってしまうことがあります。
テイクオフのトレーニングをする際は、自分のレベルを見極め自分の技量を超えるようなサイズでの練習は避けたほうが上達の近道になるかもしれません。