現在の回転系のサーフテクニックの入口と言えばスラッシュバックです。
テイルスライドもスラッシュバックの発展系です。さらに、スラッシュバックで虹のスプレーも造れます。
スラッシュバックの上達が高度なサーフテクニックに繋がります。
1フローターVSスラッシュバック
ケリー・スレーターの思い出。トム・カレンのアマチュア時代もそうでしたが、ケリー・スレーターはアマチュア時代から日本のサーフィン雑誌に取り上げられ、サーフィン界では、世界的に有名でした。
新島でのアマチュア世界選手権
私は、今から20年以上も前、ゴールデンウィークに久しぶりに新島でサーフィンしようと
新島に行ったら、アマチュア世界選手権が開催されており、当然、ケリー・スレーターもアメリカ代表で出場しておりました。
優勝候補の筆頭だったのですが、結果は優勝は出来ず、タヒチの無名な選手が優勝しました。
この優勝者のフローターが長いのナンノ、ダンパー波も諸共せず、フローターでスープの上を抜けまくり、チューブ波のカールの上も抜けるし、フローターの着地に失敗しない。
今まであんなに長いフローターを決めまくるのをプロ大会でも目にした事は無い筈です。
タヒチの優勝者はプロにはならず、優勝を逃したケリーが直ぐプロに転向して、世界チャンピョンに成ったのはサーファーのみなさんならご存知の筈です。
前置きが長くなりましたが、ケリーとかロブ・マチチャドとか所謂ニュースクール系が出てきた頃から、それまで、カットバックの時に使っていたスラッシュバックをリップアクション時に使うようになり、横のサーフィンから縦のサーフィンに変わっていった気がします。
フローターは横のサーフィンの最終兵器ですので、先のタヒチの優勝者がプロに転向していたら、ケリーとの縦対横の対決がプロツアーで見れていたかもしれません。
2スラッシュバック実践&練習法
テールをスライドさせる練習
波の傾斜のゆるい所でテールをスライドさせて見ましょう。このとき、安定度を高めるよう腰を低くして、前足を軸にする感覚で腰をふりましょう。
後足の位置と前足の位置をどの位動かせば、どの位テールが滑るか試しながら繰り返してください。
それ程中心よりに加重しなければ、腰を振った時に、スケッグか掛り、スプレーが飛ぶ筈です。
この時に、これをある程度の傾斜で行えば、ボードはボトム方向に向いているので、そのままボトムに降りればスラッシュバックの完成です。
波の傾斜がゆるい所でするスラッシュバックは、カットバックの起点に使えばスプレーが飛び
派手なアクションに見えます。
傾斜が有り過ぎたり、中心よりに加重してテールを振るとスケッグが抜けて、大きくテールがスライドします、バランスを崩す可能性が高まります。
3スラッシュバックの応用
オフザリップのトップアクションでスラッシュバック
私は現在五十路のSURFオヤジですので、私がサーフィンを始めた80年代初頭は、オアザリップのトップアクションでスラッシュバックするなんてプロの大会でも見られず、想像もしないテクニックでした。
まあ私も何度か試しましたが、掘れた波のリッピングでテールを滑らそうとしたら、前のめりに頭からワイプアウトして、コレは無理だと諦めました。
初心者のみなさんは、スラッシュバックとオフザリップを完全にマスターしてからトップアクションにスラッシュバックを取り入れましょう。
上記にあるように、ボードの中心よりに加重して、大きくテールを振れば、スケッグが抜けてテールがスライドします。コレがテールスライドです。
この時、バランスを保ち回転に繋るのが、現在の主流である回転系のテクニックです。
スラッシュバックが上達すればテールスライドに繋がり、さらに回転系の技に発展します。
スラッシュバックヲマスターして、回転系のテクニックに繋げるのが、現在のサーフテクニックの上達のカギです。