波のトップ、リップでパワーゾーンを活かして行うカットバックであるスナップバック。

スナップバックはパワーゾーンがなくなりかけた時に行う通常のカットバックとは波の力がある所が違うので、スピーディ、且つパワフルなサーフィンテクニックになります。

1.繋がる可能性

スナップバックは当然ながらカットバックをマスターしてからだと比較的習得しやすいサーフィンテクニックになります。

カットバックやスラッシュバック、トップターンと基本動作などはほぼ同じです。

ですので、どれか一つをマスターすれば一気に幅が広がり、上達する事が可能なテクニックの分野に入ります。

例えばトップターンはトップに対し自然な角度でターンしますが、スナップバックは上半身を使い、角度のある回転をボードにさせるイメージになります。

スナップバックは波が張っているメローな波質の時に仕掛ける事が多いテクニックになります。

ボードを180度回転させる迫力あるスラッシュバックの90度バージョンといった所です。

スラッシュバック同様レギュラースタンスの場合は右手で水面を触り、支点、中心点にしてボードを90度回転させます。

90度回転後、ボトムに真っ直ぐ降りる所がスラッシュバックと異なる点であります。

角度が浅い分、スプレーなどの迫力もスラッシュには及ばないテクニックになります。

オフザリップにも形は似ていますが、オフザリップほど一気に回転するほどではない所が違い、スプレーの飛びなども変わってきます。

スナップバックの迫力性はトップクラスではありませんが、あくまでメローな波に合わす時に最善なテクニックになります。

波質に合わせたテクニックを駆使し、サーフィンする事も早期上達する事に拍車をかけるので、スナップバックが重要なテクニックだという事には違いはありません。

2.スナップバックセオリー

スナップバックのやり方としては、先ずテイクオフとボトムターンの時点で、スナップバックを決めるイメージを持ちます。

スピードはもちろん必要になり、ボトムターンからの加速が必要になるので、タメからのリリースも忘れないようにしましょう。

リップに当て込む、蹴り込む際は軸足重心、且つ両腕と胸を開き上半身の力もフル活用出来るようにします。

レギュラースタンスの場合右手を振り子、左手を支点、中心点にして回転する形になります。

フィニッシュ後に前足加重でトップからボトムに滑降する形になり、重心移動のスムーズさも意識する点になります。

回転中、前足でボードを抑え、コントロールする事も忘れないようにしましょう。