クルッっと反転、射し乗り。クルッと刺実(寿司)が廻る回転すしではありません。

キックテイクオフ(刺し乗り)というサーフテクニックの一種です。

射し乗りを覚えて、いろんなテイクオフ場面に対応しましょう。波を逃さないのがサーフィン上達のコツです。

1酒匂で射し乗りし放題

 
私は、神奈川(川崎市)に住んでいた時があり、その時は、サーフィンに行くのは殆ど湘南。週に2,3度のペースで大磯と酒匂に通っていました。

ある日、雨が降っていて、台風が近づいていたかもしれません、何時もの様に湘南のポイントはフラットに近い膝下の波で混雑しておりました。

私は最初から大磯か酒匂で入るつもりでいましたので、大磯をチェックしたら、やはり膝波、期待せず、酒匂に行ってビックリ、サーファーは誰も居ないのに頭前後の波が立っています。

朝一でも夕方でもない、昼近くの午前中です。何時もなら酒匂のローカルサーファーが居るはずです。

当然、私は喜び勇んでゲッティングアウト。普段、横着者の私ですので、波をパドリングで追わず、刺し乗りとレイトテイクオフのし放題です。

波は良く、サイズも上がって来ているのに、1時間しても酒匂ローカルは海に入ってきません。

私は狐に抓まれているか、夢でもみているか、怖くなり1時間チョットで海から上がりました。

今は、九州在住で平日にサーフィンに行きますので、海の中で一人での波乗りも珍しくありません。

東京&千葉在住の時はサラリーマンのサンデーサーファーでしたので、上記が唯一の刺し乗りし放題だったと思います。

2テイクオフの種類

 
〇普通のテイクオフ
パドリングで波を追うテイクオフ

〇レイトテイクオフ
うねりが思ったより早くブレイクした時に、素早く方向転換して、パドリングをしないでテイクオフするのがレイトテイクオフです。

これはホレた波とかで意図的にする場合と、ゲッティングアウト中に目の前で波がブレイクしそうなので必然的にする場合があると思います。

テイクオフが出来るサーファーならそれ程難しくないのですが、テイクオフを完全にマスターしていない初心者の方は控えた方が良いかもしれません。

〇キックテイクオフ(刺し乗り)
言葉が矛盾しておりますがレイトテイクオフもキックテイクオフもパドリングなしにテイクオフする早いテイクオフです。

波待ちの姿勢で反転しサーフボードのレールを持ち、海中に沈めてその浮力の推進力を利用して、パドリングなしでテイクオフするのが、キックテイクオフです。

これもレイトテイクオフと同じように意図的にホレた波とかで使うテイクオフ方法です。

キックテイクオフも波待ちとテイクオフが出来る方ならそれ程難しくないと思います。

上記のテイクオフ2種類で初心者が注意したいのがドロップインです。

レイトテイクオフの場合、ボードに腹ばいのままなので、ボードに跨り波待ち姿勢の時より周囲が見渡せません。レイトテイクオフしたらドロップインしてしまった、みたいなケースは頻繁に海でみかけます。

キックテイクオフの場合も波待ちしていて、波が自分より沖でブレイクした場合にキックテイクオフを使用する機会が多いと思います。

そこで自分よりアウトにいる方は乗らないと思いテイクオフしたのに、実はアウトのサーファーが乗って来てドロップインしてしまうケース、コチラも頻繁に目にします。

ドロップインしてしまったら直ぐにプルアウトすれば良いのですが、初心者の場合プルアウトを未だマスターしていない方もいるし、急なプルアウトは波によっては難易度も高い場合もあります。

本来ドロップインはNG行為なのでドロップインに繋がる可能性の高い、この2種類のテイクオフは初心者のウチは控えた方が無難です。

初心者の方は、普通のテイクオフが出来るポジションをキープして、テイクオフするのがサーフィン上達のコツです。