雨降りでグシャグシャなジャンク波、鏡の様なフラットな海面、水のトンネルが出来るチューブ波、巨大なスープがサーファーを飲み込むビッグウェーブ。

このように波の種類は様々、波を知る事はサーフィン上達の早道です。

1羽生浦とシークレット

 
私はサーフィンを始めた年の夏休みに2年連続で新島にサーフィン修行に行きました。サーフィンだけが目的だったとは言い切る事はできませんが、サーフィン修行がメインの夏休みでした。

新島では羽生浦がメインで奥にシークレットが有ります。台風時は、レアなケースですが黒根港の防波堤に沿って極上のチューブ波が立ちます。

一年目の夏は、羽生浦とヘリ下に波があり、シークレットには行かなかったのですが、2年目は、波の無い日が続き、殆どシークレットでサーフィンしました。

この時に不思議に思ったのは、同じビーチで繋がっているのに、羽生浦がフラットの日もシークレットは膝~腰の波が有りました。

一旦、波が上がると、羽生浦はチューブ波になるのに、シークレットはチューブを巻きません。地形は波の種類を分けるのです。

2地形と波の種類

 
〇地形
遠浅の傾斜
沖からのウネリにブレーキがかかり厚めの波になりやすいです。

急勾配
ホレた波に成る事が多い。

深度
右から左へ深くなる・ライトブレイクになりやすいです。
左から右に深くなる・レフトブレイクになりやすいです。
左右対称に深くなる・三角波に成りやすいです。

〇波質
ビーチブレイク
海底が砂地になっており、サイズが上がるとクローズアウトしやすい。地形の変化が起き易く、地形の変化により波質も変化するのです。

リーフブレイク
海底が岩や珊瑚なっており、サイズが上がっても風の状態にもよるがクローズアウトし難い。
地形が変化し難い為。ブレイクポイントが同じ所も多いです。

リバーマウス
川の土砂が地形を形成するため、玉石が多い所もある。土砂や玉石で固定されれば、大きなサイズのウネリもホールドしチューブ波になる事もあります。

3波の種類と大きさによるテイクオフ難易度

 
〇ビーチブレイク
サイズ(膝~ダブル)
波質(ブレイクが比較的早い、サイズが上がるとダンパー気味になる)

ブレイク箇所が複数あり、他のサーファーの邪魔にないならにようにテイクオフの練習が出来ます。

波の割れ方(波質)が地形、風、波の大きさにより変化する為、テイクオフの練習には適しています。波が大きくなりダンパーなるとテイクオフの難易度が上がります。

チューブに成る波はリーフブイレイクと同等にテイクオフが難しくなります。

〇リーフブレイク
サイズ(腰~トリプルオーバー)
波質(クリーンなブレイク、チューブ波)

サイズが小さい時は慣れればテイクオフはビーチブレイクより簡単です。チューブ波のテイクオフの難易度は高くなります。

〇河口(リバーマウス)
サイズ(腰~トリプルオーバー)
波質(波の大きさ、地形により変化、チューブ波)

波が小さい時はビーチブレイクと同等のテイクオフの難易度ですが、サイズが上がるとカレントが強くなりチューブ波はリーフブレイク以上にテイクオフ難易度が上がります。

〇堤防&岬
サイズ(腰~トリプルオーバー)
波質(マシンブレイク、ロンウォール)

サイズが低い時は、ビーチブレイクと同等のテイクオフ難易度は低いです。サイズが上がっても適したボードを使用して慣れればテイクオフ難易度は低くなります。

〇アウターリーフ
サイズ(BIGウェーブ)
波質(硬質、巨大なブレイク)

巨大ブレイクは人力(パドリング)ではテイクオフ不可能です。

波の種類を極め、波のサイズにあったサーフボード使用するのがサーフィン上達のカギです。